お供え物の選び方 死者を弔うのは生きている私たちのため お盆・供養・お墓参り

みなさんこんにちは。人生導師やっちです。
お元気されていますでしょうか。

お盆ですね。
お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせる機会が増えると思います。
今回はお供え物の選び方について考えてみます。
そして、死者を弔うとはどういうことなのか、語ります。

お供え物は、亡くなった方が生前好きだったものやよく食べていたものを供える、その一択に尽きます。
死者を弔うとは、すなわち、亡くなったその人のことを思い出すことです。
知っている人が亡くなったのであれば、その人のことを思い出す。
知らない人であれば、亡くなった人のことを想像する。
そんな「思い出す」「想像する」という行為そのものが死者を弔うということであり、供養するということだと考えています。
生前、その人はいったい何を食べていたのか、あるいはどんな花が好きだったのか、いつも何を飲んでいたのか。
そんなことを考えることが、死者を弔い、供養するということのすべてでしょう。

私は亡くなった祖父に、ワンカップの日本酒と乾きもののつまみをお供えします。さきいかやチーズ鱈みたいな、そんな乾きもののおつまみですね。
祖父は、そんな乾きもののおつまみでワンカップの日本酒をよく飲んでいたのを覚えているからです。おそらく、祖父が若い時、職場や旅先で、そんなふうにワンカップを買ってさきいかを買って、飲んでいたのだろうと思うのです。職場の同僚と笑いながら、さきいかを分け合っているような若き日の祖父が目に浮かびます。
お供え物としてはきわめて粗末といいますか、かっこよくはないものだと思いますが、死者を弔うということの本質はそのようなことだと私は信じています。

では、なぜ私たちは死者を弔うのでしょうか。
お供え物をするのでしょうか。
思えば、亡くなった人はもうこの世にいません。お供え物をしたとしても、花を見ることはできず、好物だったとしても食べることも飲むこともできません。
もちろん、死者を弔うとは、故人のためにすることです。
あの世に旅立ち、神仏の元で生きている故人を思い出し、故人の生前の努力を讃え、苦労を慰める。まぎれもなく弔いとは故人のためのものであることは言うまでもありません。
その一方で、弔いとは、今生きている私たちのためのものでもあります。
亡くなった人のことを思ったとき、私たちは謙虚になることができます。
あの人は私たちをこんな風に愛してくれた、こんなふうに努力してくれた。
そんな故人の努力と愛を想像したとき、私たちは素直になることができます。
そして、そんな故人のしてくれたことを胸に、あらためて自分も一生懸命に生きていこうと思うことができます。
死者を弔うとは、自分のためにすることなのです。
今を生きる私たちのためにすることなのです。

お供え物について、ネットなどで調べると、こういうものがいいとか、こういうものはNGであるとか、いろいろな情報が氾濫します。仏教などの教えに従ったいろいろな理屈が氾濫しています。
しかし、もっとも重要なのは「心」です。
心なくして、どんなに風習やマナーや礼儀を学んで実行したとしても、それは弔ったことにはなりません。全く何の意味もないのです。
故人を思い出すこともなければ自分自身が何かを思うこともない。
そんな弔いは弔いではありません。ただの付き合いであり処世術であり、そんな人生では私たちは窒息して苦しむばかりでしょう。

今私が述べたことは、すべての宗教に通じることだと思います。
どんな宗教でも、死者を弔うとはそのようなことだと考えます。
お供え物を選ぶ基準は故人の好物であり、故人を思い出すことそのものに意義がある。そこから考えれば、マナーも礼儀も意味を持ち出すでしょう。

お盆です。
日本各地でお盆の時期は異なりますが、8月13日~16日がお盆の時期であるという地域が多いものと思います。
ぜひ故郷に帰ってお墓参りをしたり、実家に帰って仏壇に手を合わせてみてはいかがでしょうか。
お墓参りというと面倒くさいとかおっくうと思う人もいるかもしれません。
今語ったように、お墓参りとは自分のためにすることであり、人生を見つめ直し、改めて一生懸命に生きようと思う場でもあります。
気持ちがすがやかに、新しい気持ちになる。
それがお墓参りであり、仏壇に手を合わせるということだと思います。

みんなで集まって絆を再確認する。
自分がみんなの輪の中にいる。自分も所属する人間のひとりである。
そう思ったとき、私たちはホッとすることができます。
そんな安心感の中で、私たちは一生懸命に生きようとすることができます。

帰省やお墓参りを迷っているとするならば、
ぜひ行ってみてはどうでしょうか。
お供え物に添えて、故人の思い出話をしてみてください。
そんな心に、お供え物の意義があります。

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