『魂の戦友』が目指す宗教観

現代日本人が抱く宗教観とはいったいなんでしょうか。
現代日本人の多くは「自分は無宗教である」と言ってはいますが、一方で初詣で神に祈るなど、神仏を信仰しているのが現実でもあったりします。
それは矛盾しているとかおかしいとかということではなくて、それが現代日本人の宗教観なのだろうと私は思うのです。
そんな現代日本人が抱く宗教観をそのままに肯定し、追認することはできないかと思うのです。
『魂の戦友』が目指す宗教観はそこにあります。
現代日本人が抱いているある意味素朴な宗教信仰。
そんな宗教信仰をあらためて整理し確認し、まとめて一つの体系として組み立てることはできないだろうか。
それが私が考えている、『魂の戦友』として目指している宗教観です。

例えば、私たちは自然に「前世」とか「来世」とかという言葉を使います。
『前前前世』(RADWIMPSさんの歌)という歌も流行しましたが、
私たちは自然に
「前世から結ばれていた」
とか
「来世でまた会おう」
とか言ったりします。
私たちは、ナチュラルに輪廻転生を信じていたりします。
生まれ変わって再び生きる。
そういう輪廻転生という世界観を受け容れていたりします。

私たちは死後の世界を信じています。
例えば亡くなったペットはどこにいくのでしょうか。
『虹の橋』
なんて詩もあったりしますが、
私たちは亡くなったペットが虹の橋の向こうで待っていると考えたりします。
私たちが亡くなったとき、虹の橋を渡ってペットとまた再会できると考えたりするものです。
また、私たちはご先祖様を敬います。
亡くなった人はどこにいくのだろうか。
それはお釈迦さまがいる天国に行って、お釈迦さまのもとで私たちを見守っていると考えたりします。
そして、お盆には亡くなった人たちの魂がこの世に戻ってきて私たちは再び会うことができると考えたりもします。
そんなふうに死後の世界があると私たちはナチュラルに受け容れていたりもします。

一方で、私たちは死後の世界がないという思想にも触れることとなります。
「人生は一度きりしかない」
とよく言いますが、実はそれも一つの宗教的価値観に過ぎないものです。
本当に人生は一度きりなのでしょうか。
もし輪廻転生を信じるのであれば、
私たちの人生は何度もあるのであって、
今回の人生は何度もある人生のうちの一つにすぎないということになります。

要は、もし自分が宗教的価値観を持っているのであれば、それを素直に認めようということなのです。
私たちは、宗教的価値観を持っていながら、その価値観を否定しています。
そこに苦しみがあるように思うのです。
素直に自分の宗教的価値観を認めて、それに従って生きることができたならば、
私たちはもっと生きやすくなり、もっと素直に気楽に心やすらかに生きることができるように思うのです。

もちろん、無神論を否定してはおりません。
神はおらず、私たちの人生は一度きりであり、私たちが死ねばすべては無に帰すという考え方も認めます。
私が問題としているのは、いわゆる同調圧力によって無神論者に表向きなっているような人たちです。
本当は神仏を信じているのに、現代日本社会の同調圧力やいわゆる世間体を気にして、
表向き「無宗教者」を掲げているような人たちなのです。
そこに、現代日本人の苦しみがあるように思うのです。
自分の思想に素直になることができない。
自分の信仰に素直になることができない。
そこにこそ、現代日本人の苦しみの根源があると思うのです。

私はそんな苦しみから現代日本人を解放することができればと思いました。
それが『魂の戦友』を立ち上げる動機のひとつにもなりました。
自分の信仰に素直になろうよ。
自分の思想に素直になろうよ。
それが『魂の戦友』の出発点なのです。

『魂の戦友』の目標は、現代日本人の心の救済です。
あくまで対象は現代日本に住んでいる人々に向けられています。
もちろん外国人の方が仲間に入っていただくことは大変うれしく歓迎しますが、
それは結果の話であって、
今を生きる日本の人々の苦しむ心を救済したい
それが『魂の戦友』の究極的な目標です。

現代日本人は器用に宗教を渡り歩く人々でもあります。
正月には初詣として神社(神道)に行き、結婚式はキリスト教式の教会に行き、亡くなれば葬式は仏教式の葬式を執り行う。
お盆は仏教式の墓参りをし、クリスマスはキリスト教式にクリスマスを祝う。
最近はイースターを売り出そうとスーパー業界は頑張っている様子ですが、
イースターってそもそもイエス・キリストが復活したことを祝うキリスト教のお祭りでもあります。
私はそれでいいじゃないかと思っています。
それでいい。
それが現代日本人の素直な実体だから。
そんな現代日本人の正直な実体を認めて、その素朴とも言える宗教観を丸ごと肯定できたらと思うのです。
それによって、私たち日本人はもっともっと人生を前向きに生きていくことができるでしょう。
その先に幸せがあると信じています。